あらすじ
ララ、オープンキャンパスのPRを頑張る
ララ、大学院の先輩に会う
ララ、手芸サークルを作る
毒島、実家の家業が破産する
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将来をキラキラ考えていてめっちゃ眩しい内容
ララがイキイキしていて癒しはあるんだが、夢を語るみたいな話題を見ると後ろめたさがある
別に作品に罪は無いんだけど苦しくなる
★3
以下ネタバレあり感想
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・先輩
変な着ぐるみの先輩、なんなん
既に小説家として大成してるから自尊心は凄いけどここに居場所が無いから空回りしているだけ…
なんか実験の才能は無いとか意味深な雰囲気醸してるけど「印税で居座ってやる」とか人に迷惑かけたるぞ!みたいなクソセリフで締められてしまったから最初から最後まで嫌味な奴だなってなった
いや掘り下げ無しで終わり?
これだとマイナス印象だけで終わって、単純に嫌なものを見せられただけみたいな感覚になるんだが
明るさがウリの漫画に沁みが一つ
勿体ない
・手芸
髪留め、プラナリアだったんだ…
双頭のプラナリア、喜んで可愛いとか言ってるけど可愛いか?
人間の生物実験というエゴで生まれた個体なわけだろ…
生物を人のエゴで実験して殺して食べる事は受け入れるけど、それが美しいかと言われれば…なんというか…後ろめたさを感じる…
まあララがサークル作れて植草が入ってくれたのは良かった
やっぱりララって情熱とか一歩抜けてて、内藤と毒島も一歩引いた立ち位置だから微妙に対等じゃなかったよね
それが温度感についてきてくれて共感してくれるハイスペックガールが仲間になってくれるというのは、心温まる
ララの幸せが読者の幸せなところあるからね
癒し
・将来なりたいもの
ララは親の前で「科学者になりたい」と堂々宣言するわけだが…
”祖母が科学者だから自分も真似しているわけでは無く、自分が好きなものを祖母が支えてくれたから今日まで科学が好きでいられた、この夢は自分のものだ!”
そんな風に自信を持って声高に宣誓するの、眩しすぎる…
いや与えられた環境の中で自分がどう認識して何を正として選ぶかが人生だとは思いますよ
ララは自分の環境全てを糧として未来につながっていると考えているというのが良く分かるが…
人として出来すぎている、人の理想を体現する存在すぎて直視できない
自分の捻くれた価値観と離れすぎてて、別に何かを言われたわけでは無いが後ろめたさを感じる
無条件にララ素敵!って思える人生でありたかった
逆に毒島が破産して拗ねてるのは良かった
なんて言うか、仕方ないとか頭では理解していても、それでも環境に不満が滲んでしまうのは凄い普通って感じだ
ララが超人だから人間臭さに逆に安心したもん
そして毒島は基本的には優しいから、辛い時に周囲が優しくしてくれる展開は素直に良い
自分の優しさが巡って帰ってくるって当たり前じゃないからね、周囲の優しさを借りて辛いなりに報われてくれればいいなって…
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終わり