・内容
過去からの生還
いつもの行脚パート
ゼーリエ暗殺編の幕開け
以下ネタバレ有りの感想
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・恋愛要素
結婚式場の幻影の中で式を挙げるとなっても、冷静さを保ったヒンメルとフリーレン両名
この幻影はそもそも理想の夢を見せるものだっけ
結婚は…誰の理想なんだろう?
と考えた時に老人ヒンメルが石碑に解除の魔法を書きに来るシーンにて、
「片時も忘れたこと無い」「フリーレンとの思い出を楽しそうに語っていた」
という言葉からヒンメルの好位は感じる、そしてヒンメルは独身で生涯を終えたあたり、あの幻影で結婚したかったのはヒンメルの夢なんだろう…
てか意外と晩年はヒンメルとフリーレンの交流なかったんだ?
この辺は意外と空白よね
とは思う
で、あの夢でフリーレンも結婚式にいた理由について
フリーレンも遅まきながらヒンメルの事が好きと気づいた、ということを示唆しているのでは
でも未来から来たフリーレンは。これが叶わぬ幻想(ユメ)であることも理解していた
なので二人は未来を誓うことは無かった
と解釈することにした
諸々の魔法の挙動に関しては人気作だけあってネットではちゃんとした考察がいっぱいあるから、理論的な部分については深く考えるのはやめよう
・信仰の話
ヒンメルの像が新しくなって別人になっている事について、水を差す事ではないと流すフリーレンは大人だな
でも、そんなもんよね
そもそも信仰なんて生者が自分の心の都合のために行うものだものな
本気で尊敬している人、感謝をささげることで自分を高潔であろうとする人、単純にかこつけて祭りへ参加して酒を飲みたい人
理由なんて個人の自由ではある
なので信仰の対象は尊敬できればなんでも良い
結局我々もキリストやアッラーの存在なんて証明できないし、別にする必要もない
ただ偉大なことを成し遂げた偶像が居ればいい
あまり正しさを追求するものではないのかもしれない
・フランメ
魔法を集めて回っているのって、フランメがフリーレンに「この世界に魔法を遺してやる」って啖呵切ったからなんだね
フランメ、フリーレン思いすぎる
フランメが魔法を極めたのは別にフリーレンのためではないだろう
でも晩年まで研究をつづけたのは、フリーレンがいてこそだろう
エルフが長時間生きることに対して寂しくないように、と少しでも気遣った側面があるんだろう
こういう人の気持ちと歴史を追憶することの趣深さよ…
この巻で一番好きなカットでした
・ゼーリエ暗殺編
ラントとユーベルとは変な組み合わせだが…
なんか普通に良い感じになりそうだな
ラントは眼鏡ナードな雰囲気に斜に構えている態度だけど、社交性がありリードする漢気もある
ユーベルは積極的でゴスロリファッションの攻めた女…
オタクに理解のあるギャルの構図じゃんってなった
フリーレンは意外とこういうキャッチーな要素仕込んでくるよなあ
それは置いといて、ゼーリエが狙われるとかあるんだ
理由が良く分からないな
帝国と魔法協会の諍いみたいに書かれているけど…
顔にあざのある人の雰囲気的に個人的に訳ありなんだろう
ほんとこの作品、年表や歴史は超しっかりしているくせに、個人の意思の歴史への反映がうますぎるんだよな
理由は歴史と伝統に縛られていても、動機は別にあるみたいな…うまく表現できないけど
歴史を紡ぐための話の傀儡じゃなくて、みんな生きた人間みたいに見える
みたいなことが言いたい
やっぱり会話ベースで話を進めるからなんだろうな…
高度な作品だ
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フリーレンはしっかりしすぎてて感想書くのムズイ
終わり