前巻
ふつうの軽音部 1-3巻 感想・評価 - 次に来る漫画を探して
あらすじ
鳩ちゃんたちの文化祭がやってくる、しかしライブに出られないはーとぶれいく
どこか一つのバンドが枠を譲ってくれることを期待して、ヨンスの復帰したバンドに工作を仕掛ける厘
結果なんやかんやで文化祭ライブを出来ることになる
そうしてはーとぶれいくの初ライブが幕を開ける
ーー
なんというか、ライブも盛り上がり切らなかったりとどこまでも普通を地で行く文化祭だった
作品らしさ全開で面白くもあるが、物足りなくもある
★4
以下ネタバレあり感想
↓
~~~~
・吉田商店
厘、なんか仕掛けてると思ったらまたバンド内で色恋沙汰のトラブル狙ってて草
…軽音部ってこんなに恋愛流行ってるっけ?
みんな恋愛の話しかせんな
矢部も彼女と遊びたいから抜けたって自由か?
そう思って自分の高校時代を思い返すと軽音部の友達いなかったから実情分からないワ
いやそもそも友達殆ど居なくて周囲から色恋沙汰の話を聞くことは無かったワ
…学生時代をこれ以上思い出すのはやめよう…
な青春コンプレックス拗らせてると変なところで違和感覚えたりと碌な感性にならないものだな涙
というか学校で練習頑張ってるの、バンド譲ってくれる伏線になるとはね
吉田が話しかけてきたりするのも努力を見ている証拠なわけだ
細かい所も無駄なく話を組み立てられてるなーと感心しました
あと関係無いですが、ヨンスが公園に走ってきたときシャツが片方出てるのがあまりにもらしくて微妙な顔になりました
シャツはみだし、自分もよくやるんだよな…
スラング連発男って時点で被るのに無駄に類似点を増やされて苦しいです涙
・文化祭
さて文化祭ですが…
そうですよねクラスの出し物と部活の出し物と2種類ありますよね
やる気ある学生は多忙ですよねえ…
また青春コンプレックスの記憶の話ですが、私は地味に文化祭の準備頑張ったり、出し物をぐるぐる回るみたいな体験したこと無いんですよね
中学校では文化祭が無い
高校では1年2年とも準備しない代わりに延々と店番、3年はいかなかった
大学4年間も任意参加だった学園祭には一度も行かなかった
実際友達と回るってどんな感じなんだろう…なんて考えると苦しくなるところはある
ほんとこの作品を読んでると、楽しい青春を過ごした人間と見えてる世界って違うんだなあとは思わされます…
作品の話に戻ると、キャラが各々いろんなこと考えてるなって感じ
厘が変わったと考える従妹の流哉
時期部長について考える鷹見
部員について考える鶴
舞伽と話が出来なことを悩む桃
この辺なんかの伏線なんだろう
ちまちまと種まきするなあーって思いながら読んでた
そんなワンカットをさらっと差し込んでも、簡単な日常って感じで浮かないのが凄い所
感心してばかりです
・ライブ
遂にはーとぶれいくがライブですが…
・前に人気バンドがいたせいで一気に人が抜けた後に演奏するので気まずい
・別に凄い盛り上がるわけでも無い
・終わったからと言って何かが変わるわけでも無く、文化祭は続く
なんとも普通な展開だった
ライブシーンは一応集大成として迫力ありますけどね
前後が非常にこじんまりしているというかリアルというか、まさに”普通”って感じの顛末でカタルシスがそんなにない…
そう、世界は別に鳩野を中心に回っているわけでは無い
ライブも文化祭全体では一部でしかなくてそんなに尺取るモノでもない
それが当たり前な事に作品らしさを感じつつも寂しさも覚える
やっぱり鳩野は常軌を逸する頑張りでしたからね
ちゃんと鷹見には刺さってたり、水尾から褒められたりと得られるものはあったのにはあったのですけどね…いや等身大の結果で正しいのは分かるんだけど、もう少し大きな勝利を手にしてほしかった…ような…
とはいえはーとぶれいくの幕開けって感じで、はとちゃんの成長も感じられたので一定の満足感はある
なんだかんだ良かったとは思います
あとプロトコルがドラマツルギーを歌ってるところで「初めて知ってる曲が来た」ってなった
久しぶりに聴くかと思ってYoutube付けたら7年前な上に1.8億とか再生されてる…
いつの間にか超メジャーな曲になっていたんですね知りませんでした
月日の流れについていけなくてダメージを受けたのでした
~~~~
終わり