次に来る漫画を探して

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君と宇宙を歩くために 3巻 感想

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君と宇宙を歩くために 2巻 感想 - 次に来る漫画を探して

 

あらすじ

夏休みになる

天文部は部活としてプラネタリウムを見行く

その後日、小林と宇野はそれぞれ夏祭りに行く

 

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この巻も色々考えさせられる要素があって良かった

★4

 

 

 

以下ネタバレあり感想

 

 

 

 

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・視野が広がる

点だと思っていたものが点では無かった~のくだり良い話だなと思ったけど…

これ1巻でそんなことを先生が言ってたんですね

忘れてた

 

で、この巻は(も)視野の話が続きましたね

昼間に月を見たり、松の形状の由来を聞いたりして知見が増える

知見が増えると認知できるようになる

認知できるようになると注視したり情報を集めたりで理解をする

そうやってわかるが増えることで安心感が増える

そういう話でしたね

 

こういう認知プロセスって、マズローの欲求みたいになんか分かりやすく纏めた理論みたいなものないかなーって調べたんですけど…

なんか色々な概念モデルが乱立していてあまり体系化されていないことが分かった

まあ大体は「知る」「学ぶ」「覚える」ってことが主張されているけど、「感覚」「知覚」「認知」「認識」「注意」「集中」等々、それを解説する言葉がまあ色々ある事…

結局認知って展開が過程によって多岐にわたるから抽象化が難しいということなのかもしれない

正直自分も調べていて何の話だっけみたいになっていったしな

ちょっと私の頭には難しすぎる

 

作品の話に戻ると、夏休みの活動にて、部長も自分がどうしたいかを自分で考えて行動するという一歩を踏み出したので偉いなと思う

宇野が自分の出来ない事と向き合って対策する、それを見た小林も出来ない自分と向き合う、ヤンキーだけど頑張る小林を見て部長も自分と向き合う…

素晴らしい成長の輪ですね

そうやって宇野の力が周囲を変えて、段々と宇野の周りに人が集まってきてテザーが要らなくなりつつある

メモについてもあまり登場しなくなりましたし、今回もプラネタリウム待機では小林に感情を話したりと、宇宙を歩けるようになってきた

宇野の成長を感じますね

 

・宇野の姉

夏祭り、今回は宇野の姉がフォーカスされて何を考えているかを明かされたわけだが…

まさかの過去のやり取りは小林を牽制しているつもりだったってマジ??

そんな小林を警戒する態度だったっけ…と思って1巻読み返したんですけど…

いやコレ普通に良いお姉さんじゃん!?

1巻113Pのお姉さん、どうみても裏の無さそうな笑顔にみえるんだが

こんな優しい笑顔で”心の中では近寄るなとか思ってた”はちょっと無理があるだろ

この時の会話も別に小林への敵愾心を感じる要素は何も無かったしなあ…

そんな感じで私はお姉さんが小林を信頼していないということが納得できませんでした

 

まあ内容的に小林…というかヤンキーを過剰に嫌う過去がなんかあったんだろうなとは思う

というか父親絡みでなんかあったんじゃないのかな予想

・宇野とはぐれた際に電話連絡としての選択肢に母親が出てきたけど父親が出てこなかった

・そもそも宇野家では宇野と姉しか出てこない

・宇野は自作弁当を持ってたり、姉は宇野に食材のおつかい頼んだりしてる辺り母が食事を作ってない

上記の内容+19時でもパートとして働いてる宇野母は長時間労働をしている…?

母親が長時間労働する場合は大抵シンママ

つまり父親と離婚したのでは

離婚する理由は父親が元ヤンで暴力的だったから、とか?

宇野が怒る音を過剰におびえる所とか、宇野父が家庭内で宇野に対して暴力的対処したんじゃないの?

宇野姉から見ても、身内が暴力振う状況だと宇野を守る人が自分しかいないってなるのは自然な流れだし、そこから過保護が始まったんじゃないのか?

宇野の姉のファッションセンス的に公序良俗も五月蠅くなさそうだしなあ

やっぱり父親が現況で宇野姉は結構歪められたんじゃないだろうか…

 

まあこれは勝手な想像で、実際は宇野が過去に学校でヤンキーにいじめられていただけとかなだけかもしれんが…

お姉さんも何かしらの過去の体験に引っ張られて、”小林が点に見えている”から信頼していないのでしょう

お姉さんの回想に小林が宇野に肩組んでるシーンがあるけど、その小林は首にチェーン付けてるんですよね

そんなシーンあったか?と思って読み返したけど、小林はお姉さんの前はおろか作中で1回も首にチェーンつけてないんですよねー(つけてるのは朔)

つまりお姉さんは”小林”を見ているわけでは無い、ヤンキー”としか認知していないということを示している…

 

まあ”ヤンキーは危険”と偏見を持つのは仕方ないと思いますけどね

そういう人生であった以上、毎回ヤンキーの精査するよりは警戒する方が人生の時間的コストは低いですもんね

でもそういう偏見は、時として”そうあってほしい”と自分の願望を映してしまうものよな

宇野がヤンキーを友達に持つことで、自分の努力そして価値観を否定される形になるから小林を良い人と認める事が出来ない

誰だって自分が正しいと思いたいし、間違いをするのは怖い

それに向き合えないのが今の宇野姉…

 

まあ次の巻あたりで過去回想とかが始まって、宇野姉の思考回路の説明をしてくれることを期待して待ちましょう

 

~~~~

 

終わり

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