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波よ聞いてくれ 11巻 感想



・内容

雪山救出編、完

ラジオに対する想いを綴る

 


以下ネタバレあり感想

 

 

 

〜〜〜〜

・雪山からの脱出

教団まわりの話やっと終わったか...?

この事件は突拍子も無ければ展開もよく分からないし、あり得んやろの連続で理解に苦しんだ

なので面白く無い判定していた

やっと進む...というか、日常が帰ってくるというか...

嬉しいね

 

雪山の中の将来の妄想して半分殺してるのは笑った

ミナレさんトークの面白さは毎回凄いな...

作者天才!

・ラジオに対する想い

教団の教祖のオッサンが綴ったラジオの現状に対する嘆き、矢鱈と迫真に迫ってる...

現状はインターネットに迫られているとか、尻すぼみであるとか

読んでて「そうだよなあ」ってなる陰鬱な現状への嘆きがしっかり書かれている

これ取材した関係者の嘘偽りない本音なのかしら

そのくらいしっかりしていた


それに対するミナレさんの反論も理論整然としていて驚いた

娯楽多様化の中で生き残ってるんだから魅力があるとか、ライバルが多い今の方が確実に面白いとか

現代でもラジオが評価されるという話を説得力を持って返している

これも関係者の言葉なのか

それとも作者のラジオに対する思いなのか…

とにかくこのやり取りは密度があってよかった

 


個人的に、ラジオは”媒体を変更できること”が生き残りへの大きな武器になったように見える

と思ってる

 

テレビや新聞って、媒体に拘りがあるというか、自分が覇権を握っている形を維持することへの執着強いせいで、インターネットにそのままの姿で移植するのが難しくなってしまったように見える

それに対してラジオって、ラジオ機からもスマホからも同じものを聴けるので、コンテンツ自体のファンが付いてきてくれてるよね

後ラジオ局毎に独自のサイトを作らず、一本のアプリから全部の局を網羅できてるのも、媒体移行に一役買ってるよね

そこが今も生き残ってる理由になるとは思う

 

だからテレビや新聞も地上波や売店のようにコンテンツ全てをまとめた大きなストリームを用意できれば、まだまだ寿命は伸ばせると思うんだけどね

ネットに移行してもらうには、入り口が慣れ親しんだ形であることが既存ユーザーには命よね

なので、今のテレビと変わらない使い心地を提供できればいいと思うんだよね

例えばワンセグはガラケー時代で画質も通信も悪かったから粗悪品として死んだけど、今やれば全然違う結果になる気はするんだよね…

まあ通信量の問題が付き纏うが…

 

ラジオは元の人口が多いから人が減った今でも成り立ってるけど、これからは人口をどう増やすかがキーに思える

自分はラジオは通勤時にスマホで聴いたりするんだが、そもそもラジオが選択肢に入り込んだのって中学校の授業で作ったものを自宅で流していたからなんだよな

とまあ年齢と金銭の制約から娯楽が少ない時期に楽しい思い出を貰ったからこそ、スマホ全盛期の今でもRadikoをインストールして聞こうと思えている

今の学生ってそんな感じで何かラジオに触れるキッカケって何かあるのだろうか?

そもそも認知する無いと人口は減っていってしまうと思うなあ

月並みだけど広告打つしか無いよね...凡人にはそれしか思いつかん

 

〜〜〜〜

結構読み応えあってよかった

 

終わり

 

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