この作品は3巻発売時に花とゆめで巻頭カラーだったんで、少なくとも雑誌では人気ありそう
情報:
・連載場所:花とゆめ(月2回)
・連載開始:2023年08月
・出版社:白泉社
内容:
中世ファンタジーな世界観
引きこもりの王国の第一王女ラスティの元に、王国騎士団のイケメンエリートのエドワードが護衛兼引きこもり解消役としてやってきた
八方美人のエドワードの素は結構毒舌だった
ラスティの脱引きこもりな日々が始まる
評価:
★★★☆☆3
「普通」
悪役令嬢蔓延る昨今では当たり前になってしまった中世ヨーロッパ
ガールミーツボーイに見せかけて幼馴染が再会する系
全体的に少女漫画のお約束をしっかり踏襲しているので気軽に楽しめる
エドワードは毒舌とかいいつつもしっかり優しいので不快感とかは無い
ラスティも割と前向きになるので普通に良い子
けどまあ特別感銘を受ける所もない
ご都合主義盛り沢山だしね
The少女漫画って感じの展開多いので、個人的には鬼滅の刃を読んでる時と似た感覚ってやつです
好きな人は好きなんじゃないでしょうか
以下ネタバレあり感想
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・毒舌(ガキ)な騎士・エドワード
イケメン騎士が裏では嫌な奴ってよくあるやつ~
と思ったら昔ラスティに助けられたから頑張って騎士になったという努力家な奴~
しかし毒舌とか言ってるけど、常に一言余計なだけで本質的にねっちょりくる感じではない
最初は不快なノンデリだなとか思ったけど、実は王女を好きと気づいた途端に小学生の気の引き方レベルに見えてくるんよな
豚と呼んだりって罵倒の仕方がガキそのものなんよ
まあそれでいいよ
少女漫画なんでこういうとこと過剰に不快にならないのは良い
・引きこもり王女・ラスティ
嫌なことだけ覚えていて、自分のあたりまえを実行したときは無自覚で覚えていないってのは分かるけど…
幼少期にこんなイケメンの男の子と遊んでるのを忘れるって意味不明だろ
ちょっとラスティの記憶力はご都合主義すぎるね
そして引きこもりの理由が自意識過剰ってのがウーン…ってなるけど、エドワードが「気にするな」と一刀両断してくれて読者的には助かる
そのあとは頑張って走ったり調べものしたり相手を知ろうと努力したりと前向きな面が見れるので好きになれるキャラなのは良いところ
頭に水かけて走る所が一番好き
・ちょっとコテコテ
悪役大臣が露骨に醜悪で、ラスティに絡んだ後ばっちりエドワードに撃退されたり
熱を出したラスティを看病して、エドワードの接近したら寝落ちしたり
護衛の座をライバルの男に下ろされそうになったら決闘して勝ち取ったり
いきなり他国の王子に愛の告白をされて嫉妬したり自分の心に気づいたり
うーんとにかく展開が王道
主人公回り以外が舞台装置すぎる
別につまらないとかではないけど、感銘は受けない
ニコニコ動画のコメントだったら「い つ も の」って書いてる
こういうのって人生で一番最初に読むと感銘を受けるけど、年取ると古典だねえ~って感想になっちゃうのよなあ
古典が廃れないのは魅力があるからなのはわかるんだけど…
段々刺激が足りなくなってくる
つまらなくなったのは作品ではなく読み手の感性ってヤツ
人生の負の一面だねえ
・両片思いパート
もうラスティが恋を自覚し始めたらいよいよ普通の少女漫画
恋する乙女が恋する乙女してるのは良いものだがね
エドワード側の恋に落ちる過程は既に終わってるから、そんなに焦れる要素も無いんだよね
答え合わせ待ちなのよなあ…
エドワードは素直ではないのでどのように告白するのかは結構気になりポイントだけどねェ
広がりのある話でもないから告白シーン見たら、以降の展開の興味失っちゃいそう
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終わり