いきなり自分語りなんですけど
感想を書き始めた理由は、心に正直な感想を読むのが好きだから自分も発信を始めようと思ったんですよね
昨今はネットリテラシー上がってて自分の不快をパブリックに共有するのは憚られるご時世になってしまい、当たり障りのないものが増えたなと感じる
マネタイズ用に良い事だけ言ってるのも増えてるしね
でもそうやって聞こえの良い言葉だけを並べた感想って見てて信用できないのよなあ
★5だけじゃなくて★3も★1も全部発信してこそ感想は意味を持つと思うの
人間なんだから面白いもつまらないもあるでしょ
両方並べてこそ人間が見えるし、面白いの重みも増えると思うの
私はそういうのが見たいし、求めるだけでなく発信することで誰かも感想を書いてくれるかもしれない
だから素直な感想を書いていきたい
なんでこんなこと書いたかというと、自分はこれから不満だったという文章を並べるからその言い訳ですね
情報
・連載場所:ビッグコミックスピリッツ(週刊)
・連載開始:2023/04
・出版社:小学館
あらすじ
25歳OLの”伊東”は連日の残業や職場のパワハラに彼氏のモラハラで苦しみ、人生を無価値だと思っていた
ところがドナーカードに署名したら人生で役に立てることが確定したので吹っ切れて退職
そして今迄押し込んでた人生のやりたいことを改めて消化していくという話
評価
★★☆☆☆2
好きではない
つまらないとかではなく、共感出来ない事が多くて心が受け付けない的な感じ
全体的に価値観が前面に押し出された作品で、キャラがキャラする作品ではない
話は基本的に人生辛いよ~共感して!みたいな話多くて、共感ポルノ感ある
諸々のストレスから逃げるのが凪のお暇なら、こっちはキレて当たり散らす話って感じ
漫画としては絵もきれいで読みやすい
登場人物が若いので、この世に怒りを覚える20代前半とかがターゲットなのかな…
まあ好きな人は好きそう…
以下ネタバレあり感想
[ここをクリックして展開]
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・ご都合すぎる1話
パワハラモラハラで自分の存在価値をゴリゴリに削られるテンプレの幕開け
そしてブチ切れて職場や元カレに暴力的逆襲、テンプレのように屈する悪役…
あまりにご都合主義が過ぎる
正直「こういうの気持ちいいでしょ?」みたいなメッセージ性が露骨すぎてなあ
キャラがキャラの言葉ではなく作者の言葉を喋っているように見えた
なのでこれから始まるのは物語ではなくお気持ち表明であると受け取ってしまった
この時点で大分ズッコケた
まあ周囲が悪い!って鬱憤を当たり散らしたい気持ちはわからんでもないけど…
でもこれ自身の能力や限界を理解できなかった所が一番悪いと思うんだよね
って主人公と同じ25歳で転職した自分は思うのでした
なぜつらい状況になるのかって、自分の出来ない事にしがみついていたことが原因と仕事辞めてから気づいたからね…
自分に出来ないことは存在するって受け入れる事がが必要で、そして他人に自分が判る訳無いんだから出来ない事は伝えるしかない
そこを持続可能性のないやり方で隠してしまうのが一番の悪
結果、自分も他人も能力の正しい評価が出来てないからまともな仕事にならなくて誰も幸せにならない
それをキャパシティ超えるのはお前らのせい!って自分の性格を盾に一方的に周囲にキレてるのは他責が過ぎないか
自分で自分を追い詰める選択をしていることを理解して立ち回らないとまた同じことするぞ…
とまあこれ自分は人生で通り過ぎた話だから、理解はするけど共感はできない
25歳より前の自分が読んだらこの作品好きになってたと思うよ
・西野
伊東に下心を覗かせるところがクソ好き
小学校時代によくケンカした女の子が男の前に突然出てくるのは確かにワンチャン感じちゃうもんな
この作品で一番人間っぽい
・公営ギャンブル
競馬の話出てきて草
いや本当に叫ぶの楽しいんだよな…
こここの作品で一番共感したポイント
まあ一緒に出てきた脚本家の23歳は過剰にスカしてて全然好きではないのでギャンブル編もエピ単体では微妙としている
・安藤先生のエピ
自分の掲げたやりきるという人生の標語をくれた人が尊敬できる人で無かった、裏を知らなければよかったというところは共感できたのでこのエピはこの作中内では一番好き
「始めたことは最後まで」っていうのは良いことも悪いことも取りこぼさずけじめをつけるって言い事いってるね
だけどさあ、最後に嫌味投げるなよ
そういうとこだよ~
信じてた事を裏切られた気分は分かるけど、それは伊東自身が勝手に支えとして利用していただけじゃんか
最後に他責にすると、さっきまで言ってた良い事も結局自分の気持ちを押し付けるために伏線はってたようにしか見えなくなるので残念
そして先生の手紙読んで、孤独の意味を受け取っていいじゃんとか言うのもなあ
都合のいい言葉を都合よく拾って感銘受けるのはいいんだけど、それでさっき逆切れしたばっかじゃんか
また同じ轍を踏もうとしている…
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終わり