Manga_tokano_nikki

主に漫画の新刊や新作の感想+評価を書いています。紙で買う事が好き。

タタリ 1-4巻 感想・評価

これも次にくるマンガ大賞2024ノミネート作


情報

・連載場所:週刊少年サンデー
・連載開始:2023年4月
・出版社:小学館


あらすじ

1000年前に陰陽師に封印された妖怪猫の"タタリ"は、貧乏少年の"タケル"と暮らしていた

ある日タケルは危篤の裏社会のボスの、息子達の継承戦に巻き込まれて殺される

タタリはタケルに化けて犯人への復讐を誓う…

 

評価

★★★☆☆3

 

わかりやすくダークなバトロワが始まったはずなのに、なんかしらんがすげーサンデーみを感じる雰囲気の漫画だ…

こう、良くも悪くも黒く成りきらないというか…

微妙に平和な雰囲気なんだよな

内容的には序盤は妖怪退治とかでやってることがぬらりひょんの孫だったけど、3巻辺りからハンターハンターカキン帝国になって面白くなってきた

 

評価的には最初が減点だった分が盛り返して★3になった

 

 

以下ネタバレあり感想

 

 

 

 

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・学生編

導入は暗く、タケルが無残に死んだ後にタタリが刺客の首を無慈悲に裂いた幕開けに「おおこれは硬派な雰囲気…」と思ったが…

そんな雰囲気も束の間

2話目から妖怪、学生として馴染めるかな?みたいなほのぼの系始まってしまった…

 

ここ結構ズッコケた

期待していた内容が始まらなかった、ってね

2話にして、道で低俗なカラスに舐めた口で絡まれて、先生に怒られる…

雑魚そうないじめっ子に絡まれたら適当にいなして動画拡散で撃退…

身体測定で能力を隠したり、女のケツ追っかけたり…

マフィアの継承戦と程遠すぎる…

「な、なにー!今まで読んでいた復讐マンガは!?」ってラーメン屋の親父が出てきて困惑する人の状態になってた

 

この辺だとタタリって小者感スゲーんだよな

序盤のタタリってやることが小者のそれというか、簡単な勧善懲悪で気持ちよくなってるダセエヤツっ状態だったと思う

そしてタケルの気持ちに寄り添うこと第一で復讐って雰囲気じゃない

暗殺者を殺した無慈悲な姿勢はどこへやら

いじめっこをボコって威勢良くなってるのダサすぎる

自分の中で評価が下がっていくのを感じていた

 

そして極めつけはセツナの分身に威勢良く吠えてることよなあ

余裕が無さ過ぎた

この時点ではセツナ>>>タタリ位の差を感じていた

 

そしてタタリが強くなさそうと感じている状態で安部晴華とのバトル…

これも微妙だったなあ

転校してきたクラスメイトがいきなり絡んできたのに対して辛勝とか、シチュエーションがショボイ

この時点では安部家の序列の話も無いから、晴華もブリーチの石田雨竜みたいな話を追うと弱い存在なんだろうと思ってたしね

バトルの内容も、タタリは搦め手に苦戦する中で力でゴリ押しとスマートさが無い

結果として自分の中でタタリの小者感が加速したバトルだった

 

そのあとカッパをボコるのも意味不明だ

タタリ、定期的に雑魚狩りしてイキるだけじゃん

4巻読んで振り返ってもこの話いらなかっただろ感凄い

奥の手の話についても、晴華との話で出してればもう少し面白くなったのでは…

 

結構不満の多い2巻までだった

4冊一気に買ってなかったら2巻で確実に折れてた

 

・香港決闘編

コニアが接触してきてから一気に面白くなったと思うのよね

理由は分かりやすくタタリが強キャラになったから

 

タタリは3巻に入ってから、セツナと同じ立場のベリコを余裕を持って軽くあしらったのであれ?実は強いんじゃ?ってなった

さらに安部家の50音順の力関係が判明した上に、晴華は実家で群抜きの強さを見せた

加えて安部家の50音が晴華より下の連中も香港の運営として活躍しているので、本当に晴華は良い立場にいると示された

これで実はタタリと晴華は2人とも強キャラだったんだなと気付けたと思うんだよな

 

晴華の力がはっきりしてきた状況でセツナの部下とやらに辛勝したから、タタリとセツナが作中でも上位の力なのが理解できた

なので4巻の再戦は1巻の邂逅時と比べて格段に面白かった

特に傭兵を楽に倒した後だから期待感もあった

 

戦いの内容も面白くなった

策を弄するとかじゃなくて、技を少し見せれば敵を殲滅と能力バトルになったので見ていて楽しい

そして規模感が一気にでかくなったので強そう感もすごくなった

とりあえず床や壁は爆ぜるし、高層ビル群を飛び回り大破させたり…

皆派手な技を複数繰り出していてガチバトル感が凄い

学校のクラス内から一気に派手になってバトル漫画らしくなったよなあ

強力な力が振るわれたことが視覚的に伝わるって大事なんだなあと思うなどした

 

 

・アオイ

以前タケルに救われた幼馴染という王道なヒロインかと思ったら、2重人格なうえにイマジナリーフレンドと会話しているヤベーやつで草

しかも作中で一番強そうな存在なのも意味不明だ

そして幼少期から性被害にあってて、そんな自分を守るために兄という人格で戦うの悲しすぎる

ちょっと肉体もすごすぎる、マッチョすぎる

こんなに異色のヒロイン…見たことないので新鮮だけど、属性詰め込み過ぎだろとかも思うのであった

 

しかしタタリの周りはまともな仲間がいねえなあ…

周囲のキャラに魅力が足りないのは減点って感じ

※自分の中では耕平も開幕嫌いだったとか絡んできたので大分やべーやつ枠扱いしてます

 

 

~~~~~

 

終わり

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