新刊コーナーで表紙と帯がなんか気になって買った
フォロワー12万って数字を魅力として帯に書くのはマーケ的にどうなんだと思わなくもない
ちいかわとか200万以上だし漫画に限らず大物芸能人とかも100万超えじゃん
なので既に一般人にはちょっと売り出し中なんだなみたいな数字に見えてしまうよな…とか思うけど
けどこれがすごい数字だって思えるネット大好き人間に向けた広報であれば成功よな
だって自分は買ったんだもの
そしてこういう書店での一期一会を大切にしていきたい…書店にとって都合のいい消費者でありたい
紙文化を守るのです
・簡単なレビュー
5人のアイドルのそれぞれの悩みをオムニバス形式で展開してく話
悩める女アイドルに男マネが声かけてお悩み相談して話が進んでく感じ
自分の評価としては「残念」
理由は新鮮味のない話とバドエンだから
どこが不満だったはネタバレ込みで感想とともに以下に書く
なのでこの作品楽しかったと思う人はブラバしてください
というわけで以下ネタバレあり感想
↓
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・すさまじくインターネットな漫画
まあSNS作者ってことらしいし、中身もTheインターネット
ネットでキャッチーな話が続くね
・整形暴露
・ホス狂い
・拒食症
・宗教二世
・ヤンデレ
ネットに浸ってればどれもニュースだの創作やSNSの真偽不明のお話を耳にしたことあるや~つ
話の構成もヤンデレのやつ以外はインターネットな起承転結をなぞったつくり
①環境起因の凋落
②沼でのもがき
③きっかけを伴う救い
④精神の改善
まあオムニバス形式で2冊分となればこういう感じになるけどさ…
この作品て「もちろん推してね!?」ってタイトルだから、アイドル活動をするシーンとかもう少しアイドルならではの話あると思ってたのよ
推してねなんて言うからドルとファンの闇とかさ。
だけど蓋開けたらさ、アイドル設定は病んだ女の子が5人集まりそうな設定として用意されたフレーバー要素で、中身はいつものネットの闇モノの話なわけじゃん
タイトルに対して自分が読むときの心構えに失敗したわけ、ズッコケ
そしてオムニバス形式だから主人公の掘り下げなんかできるわけなく、シチュエーションに共感や感銘を受けることでしか楽しめないわけだが
話の中身はそこらへんで無料で転がっている話とそんなに差がない
なんというかこの漫画ならではの楽しみは殆どの場面にて感じなかったですハイ
・ヤンデレちゃん除外オチ
個人的にこれどうなんって思った
だってさ
ヤンデレであることのインパクトを強くしたかったのだろうけど、そのために殺人しちゃってさ
人としての道踏み外したから救える手段なしで終了~
ってなったわけでしょ
そして
・全部あいつが悪かった!
・あいつは異常者!
・黒歴史と化したメンバーは抜いて4人で活動します!完!
話としては後味悪いよ~
まあ他4人を貶めるために裏で動いてたってのは、この作品が物語であるために、単行本という形になるためには必要であったと思う
けどさ~これ結局みんなの友情の犠牲になるために物語上必要な捨て駒としてデザインされたキャラとしか見えなくなっちゃった
舞台装置としてデザインされているキャラが露骨にいると、この作者は物語で他人の人生を書きたかったのではなく書きたいもののためにキャラを生んだんだなと感じて悲しくなる
まあ作者は意図をもって作品を生んでるはずだし作品すべてに作者の意図は介在するわけだけどさあ
個人的は漫画としてキャラ生んで動かして語らせるならそこはうまく隠してもらえると嬉しいなとか思っちゃう
消費者の我儘な気持ちだとはわかってるんだけどね、やっぱ求めてしまうよね限りなく本物な作り物を
最後この作品で作者は何を書きたかったのか?と考えると「インターネットで人気な話から作者個人の趣味を選んだもの」だったのかなと感じる
結局のところ作者の趣味が自分には刺さらなかった、中身は知ってる味で2度食べたい味の話では無い
というオチではある
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ここまですべて個人の感想です
おわり