Manga_tokano_nikki

主に漫画の新刊感想か新作のレビューをネタバレ有りで投げている

ぼくの好きな人が好きな人 1-2巻 感想・レビュー


葵せきな作品を読むのは初です

生徒会の一存は聞いたことある程度で話知らないです

 

情報:

・連載場所:ヤングアニマルZERO(隔月)
・連載開始:2022年12月
・出版社:白泉社


内容:

高校2年の男子・秋月は不破美夜(高1女)に告白するも「好きな人がいる」との理由で散る

美夜の好きな人=治験部(なんでもお助け部)部長の朝陽(高3女)と把握し、どんな顔か拝みに秋月は治験部へ突撃したが、流れで入部させられる

朝陽も子供のころ自分を助けてくれた「治験の王子様」に恋している

治験の王子様=秋月だが、秋月は朝陽を覚えていない

秋月→美夜→朝陽→秋月の三角ラブが治験部の活動を通して始まる

 

評価:

★★★☆☆3

 

正直設定も展開も三角状況を作るためだけにすべてを勢いでごり押しで話が始まるので、最初は割と置いて行かれた

けど流石人気ラノベ作家、イベントを通じた掛け合いの面白さとキャラの深堀が行われて、段々と登場人物が好きになってくる

恋愛も秋月が誰を選ぶのか?みたいな話になっていくので、顛末も段々気になってくる

スロースターターな感じですね

1巻だけなら★2だけど、2巻に入って面白くなってきたので★3です

今後次第では評価上がる予感がします

 

以下ネタバレあり感想

 

 

 

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・読みづらい序盤

序盤は読みづらさが先行していたなあと思う

まず主要キャラに姉妹がいること

不破は姉妹なのが視覚的に分かり辛さがあった

姉妹って言っても、髪型2人ともショートなのは流石に…

前髪のピン止めという差別化はあるけどシルエットが同じなのは勘弁してほしい

 

そして会話の量が多い

セリフ詰め詰めなので1ページにかかる時間が序盤から多いから、進展が遅い(時間的に)ってなるので疲れる

そのうえに絵もしっかり描きこまれていて単純に情報量がオーバー気味…

少女漫画ってよく背景がトーン一本なコマ多いなとか思いますけど、あれはあれで楽だなと思うのでした

 

この辺って小説だと多分何事もなくスルー出来るところなんだよな

でも漫画に求めているのって、長い能書きを視覚的に省略できるが故の手軽さなんだが…

って思いながら読んでました

 

けどこの辺は2巻に入っていくにつれて気にならなくなってきたんよな

慣れと作品側の進化の両方があると思ってる

 

・しっかり恋をしているのは1人

恋愛トライアングルものな癖に、朝陽一人だけガッツリ恋愛しているね

これは悪いというかむしろ良くって、3人が常時お花畑ってわけじゃなくて1人な分メリハリ効いてて良いなと思う所

朝陽は好きになる動機とか掘り下げあるし、恋する乙女の言動をするので普通のヒロインなんよな

 

それに対して秋月が美夜を好きな理由も見た目程度?なのか対して言及ないし

美夜が朝陽を好きな理由も優しくされた程度?でしかない、”好き”で括るより”尊敬できる先輩”で括ったほうがしっくりくるレベルだしな

まあ思いに対する掘り下げが無いんだよな

掘り下げが無いのに合わせてこの2人は恋愛への温度感も低めなので、3人お花畑よりはよっぽど読みやすい

現状では三角はフレーバー程度として納得できる

 

・一見くだらないエピソードたち

1巻なんだけど、治験部の活動とか言いながら所謂スケット団みたいな話が単話で出てくるのよね

媚薬・マジックショー・物探し・ボドゲ…

これテンポ悪いなあとか思うけど、話の中ではしっかり秋月の良い所が描かれていて後々生きてくるんだなあ

と2巻で思わされた

 

積み上げが、しっかりしている

既に好き同士にみせかけて、ちゃんとボーイミーツガールしてるよね

ただ秋月は複数のヒロインにフラグが立ってる状態なので、ここからが長いんだよなあ…みたいな気分もはなってる

他ヒロインも土俵に上がるためにエピソード増えるだろうし、何よりマンネリ打破とかでキャラ増やされて恋愛させられる

選択肢は多くても4までで頼む

つまりあと一人ね

 

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次の巻は買うと思います

 

終わり