・内容
綾に野球をやらせようとするイガ
綾のスライダー54球完全試合
以下ネタバレあり感想
↓
~~~~~
・大人な登場人物たち
イガいい奴過ぎる
綾が本当は全力で野球をしたい、野球が好きという心を思いっきり出せるように苦言を呈すなんて茨の道を進むとは…
てかイガは結構体育会系思考だよね
電ボ呼びにパシリを平気な顔でやってる辺り実は適正あるよな
だからこそフェニックスでガチでやったら嫌われることはないって諭せるし、世界一の綾に言葉を届けることの意味も分かっているのだろう
実力主義だから友達という補正がある自分以外は綾に干渉しないし言葉もとどかない、と
マジで凄い友達だよ、真の漢イガ
嬉野も綾瀬川に「降板することは責任から逃げている」なんて言えるの、凄いな
真夜も「立場が人を作る」なんて言い出すの大人すぎるだろ
”責任とは与えられた役割を最後まで遂行すること”と頭で理解し、それを感情と切り分けてコントロールするなんて…
感情に支配される小中学校の頃にできるか?自分はできなかった
言ってることはもっともなんだけどちょっと年不相応…
なんか時生が嫌味で笑いとったり、那津男がふいんきとか言ってる辺りが小学生要素を感じて落ち着くなあと思うのでした
あと綾も年相応組だな
今まで何やっても褒められすぎたせいで自分の認識がすべてみたいになってる
自分の野球は皆を不幸にするなんて驕り極まってる
でも今回味方の存在を始めて認識したから、少なくとも自分の力を周りは望んでいることを理解して成長できたね
・親
今回は親御さんたちが綾の存在にピリついたりだとか、フェニックス監督陣の父兄が気にする話だったりとか…
結構少年野球って親が干渉しているパターン多いのか?
やっぱり野球好きな親は子供にプロの夢をみてしまうのかな
これもまた人気スポーツの功罪という話なのだろうか…
そして親と選手のやっかみの実害を被る中間管理職であるコーチ陣にフォーカスしているのがこの作品の面白いところよね、新しい切り口
コーチって単純に野球の技術を教えるだけでなく、親やOBとの付き合い、組織体系への憂慮、そして選手への指南…
そして大前提として球団維持があるから、単純に綾瀬川が活躍すればいいというものでもないなんて話を考慮して選手抜擢しなければいけない
思ったより多岐に渡り考えて、組織全体をやりくりしなければいけないんだな
大変だな…
ちなみに「少年野球 親」で調べると、まず先に出てきたのは親の負担の話だった…
バットやミット等の一式が高い事に加えて、コーチとかが原則ボランティアだから送迎や弁当作りまで親が負担するとかそんなことしているんだ
とか思い返したら自分も少年バスケットボール団にいるときは、親はそんな感じだったな…
少年スポーツって子供のためにという大義のもと、親は思ったより負担かかるんだな
感謝と迷惑かけてごめんという何とも言えない気持ちになった
知らないほうが楽な話だね
~~~~~
なんだかんだ面白い★4
終わり