・内容
バルサユースVSエスペリオンユース前半
以下ネタバレあり感想
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・スペインに行ってから
最近のアオアシはすっかり個人の話から、日本サッカーとスペインサッカーの話に移ってしまって微妙だなあ
この作品ってサッカー素人がうまくなっていく過程がしっかり描かれている成長譚だから面白かったけど、アシトの成長を見ているはずがIFの日本の未来のサッカーの話になっている…
スペインは5大リーグと言われているだけあって、サッカーが凄いってのは漠然とわかるんだけどね
具体的にこういう歴史があってこう凄いよ!みたいなバルセロナ布教みたいになってない?
サッカーの上限値がリアルを指針にされるとなんかもにょつくんだよな
エスペリオンユースとか高校サッカー回りは基本的にフィクションで組まれていたのに、バルセロナとリアルを出されると没入感というか世界観は崩れるような感覚を受けるよね…
まあ作者がサッカー自体を好きということはよくわかる
サッカーが好きだからこそ、バルセロナという固有名詞を出して強さを表現したくなるのだろう
でも実在のチームを強さの指針にされるって、見ない人間からすれば割とピンとこないと思うんだよね、少なくとも自分は微妙
実在チームの歴史に相乗りして説明されるから、本当にこれが正しいのか疑念を抱いちゃう
例えばフィクションで強い敵を出すってことは、わかりやすく”このチームは強いです”を提示してもらえるから”そうなんだ”で進むことができる
敵は”敵”として頭の情報の整理が簡単だと思うんだけど…
実在するチームとなるとそうはいかない
色々正解が現実という高解像度な形で転がっているせいで敵側の情報量だけ異常に増えてしまうので、フィクションとしての視点が壊れるというか…
バルセロナって出されると、少なくとも世界トップチームではあっても世界トップではない年もあるとか、選手の入れ替えとかで作中のイメージそのもののサッカーを実際にやっているかは微妙にずれるんだろうな、とか…
変なところが気になる、没入感が削がれる
とまあ不満たらたら…
あと試合も相手の存在が大きすぎて、試合中も選手の気づきとか成長とかではなく対極的な話ばかりで、本当に現実の試合観戦みたいな内容になってきたな…
いよいよ個でどうのこうのするフェーズが終わっちゃった感凄い
こういう風に大局にフォーカスが当たると微妙なんだよな~ってダイヤのAの時も思った
だって話の軸がエスペリオンユースだからね
アシトの話じゃない
早く国内に戻ってプロ目指してほしいなとか思いながら読むのでした
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この巻は
★★☆☆☆2
な面白さでした
終わり