Manga_tokano_nikki

主に漫画の新刊感想か新作のレビューを書いています。ネタバレを含むかもしれない

クオーツの王国 1-3巻 感想・レビュー

3巻の表紙に惹かれて買った

結構表紙って重要なファクターだよなと思う次第

 

情報:

・連載場所:月刊アフタヌーン
・連載開始:2022年12月
・出版社:講談社


内容:

世界は光の世界と闇の世界に別れていた

光の世界には所謂天使みたいな存在は「聖類」が住んでいた

闇の世界には「悪魔」が住んでいた

黒い羽根を持つ聖類の女の子”ブルー”は救世主か、破滅の使者なのか…

 

評価:

★★☆☆☆2

 

話は進撃の巨人チックな理不尽に抗う系が近いのかな…?

 

絵とか雰囲気とか明らかに日本の作品ではない

演出も異質

そういう新鮮さが魅力

 

逆に絵以外の構成要素は正直普通以下

キャラも微妙、話も微妙

基本的にキャラが状況に振り回されるので物語の進行がキャラ主体じゃないんだよね…

話単体では★1です

表紙買いする程度に絵が良かったので★+1です

 

以下ネタバレあり感想

 

 

~~~~

・絵

作者ならではの味のある絵による世界観!

これがこの作品の評価点のすべてを占めていると思う

読んだときはテガミバチを思い出した

あの作品も妙に黒と白がはっきりしていて思いとかの星屑舞う不思議な世界だった

 

この作品も似た感覚を持った

今まで読んだ作品で「コレと似ている!」って具体的にタイトルを上げる事が出来なかった

独特の雰囲気を纏っている

聖類と悪魔のデザインに始まり、建物からキャラまで非常に世界観が統一されている感じ

美しいって感情が近いのかな

読んだ人には伝わると思うけど、本当に素敵な世界観だと思うのよね

 

・メインキャラ

ブルーは夢見がちだけど勇気を持った主人公

王子はやさしく力も強いけど近寄りがたい

キリアンもスラム育ちでクソガキだけど人情はある

皆しっかり基本に忠実なキャラだよなあ

よく言えば王道

悪く言えばテンプレ

とにかく言動を予想しやすいし、実際予想通りの動きをする

絵本とかのキャラクターって感覚が近いのかな

表層的な特徴をひたすらなぞるというか…

人としての奥行きが無いよね、どのキャラも

だからかな、関心を持てない

どのキャラも不快感すら無いから無味無臭

別に好きでも嫌いでも無いんだよね、本当に

語る所が無い

 

・話

とにかくドタバダと事件が矢継ぎ早に起きるね

ブルーの立ち位置もコロコロ変わる

そのせいで常に皆状況に振り回されている

その癖イベントの内容は敵の襲撃や力の暴走で普通

キャラの言動が予想できるので、予定調和のような物事の解決

これもテンプレ過ぎると思うので退屈に一役買っている

 

唯一興味を引く話題はブルーは光と闇のどちらの存在かって話になるんだが…

個人的にはハーフなのかなーって思ってる

自分の中に悪魔が宿っている=悪魔の血が流れている と単純解釈しただけだけどね

でも悪魔って今の所説明が無いし人語を話す奴が出てこないんだけど、ブルーも正気を失っている時はまともに意思疎通できないじゃん

これが悪魔側の思考なのかな、と思っている

 

あと千年聖類って救う側か厄災をもたらす側かは明言されていないんだよな

でも今の所は後者なのかな読み

始祖の力を持った4人がなんで1000年目に現れるか考えたら、千年聖類に対抗する必要があるからだよな

ブルーはハーフだから行動を選べるけど、順当にいけば世界を滅ぼすんじゃない

それが扉を開いた先で王子に刺される未来だと思っている

なんで未来視で来たのかはわからないけど、悪魔や魔物とか邪悪な魔とつく敵は矢鱈と未来視するイメージがあるので悪魔の能力と解釈している

未来最高!(違

 

ま、どのみちブルーは素直で優しい子だから正義を目指すんでしょうけど、どうにもならない力が働いて振り回されるんだろうな…

どうしても意志の介在の余地が無い展開ばかりなのが勿体ないよな

 

~~~~

 

終わり

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